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院長ブログ

2013年9月17日 火曜日

純粋な動機

おはようございます案浦です。
東北のある田舎町で医師不足が深刻化しています。医師不足解消の方法として医学を志す者に対して医師になるまでの6年間の学費援助をするという制度を始めました。6年間で2000万円と毎月の生活費も支給するという破格の条件でした。これまで日本人でこの制度を利用して医師になった人が80人だそうですが、町の病院に残った者は1人もいなかったとのことです。その理由は「田舎では最新の医療技術が習得できないし、医師不足で激務になることは目に見えているから、あえて火中の栗を拾うことはしない」現代の軟弱で自己中心主義の若者の典型ですね。そんな医師不足をなんとか解消しようとその町の町長が医師を志すベトナムの天才少女を日本に呼び寄せ町を挙げて医学部入学から卒業、研修医の時期までバックアップすることを決めました。彼女の名前はルーホンゴックさん、医師を目指すきっかけとなった出来事は中学時代に同級生であった親友をがんで失ったことです。この親友のように病気で苦しんでいる人を助けたいと医師を志望したのです。しかも医師になれたら町の病院に残り病気の人を助けたいということでした。彼女にとっての大目標は病気で苦しんでいる人を助けることですから、働く場所は問題ではありません。いまの日本にこんなに純粋な気持ちで医師を目指している人が何人いるでしょうか?病気の人を助けたいのであればたとえそれがどんなに僻地でも大病院でも小さなクリニックでも人を助けることに大差はないはずです。医師を目指すお気楽思考で自己中心主義の日本人の若者たちに見習って欲しいと感じました。

投稿者 あんのうらクリニック

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